生命理学科Q&A生命理学科
DNAやタンパク質といった、生物をつくっている「分子」を基礎として、「生きている」姿を理解するための考え方や知識を学びます。つまり、新聞やテレビで毎日見聞きする「遺伝子」「DNA」「ゲノム」「タンパク質」といったものが、どのように働くことによって私たちが「生きている」のか、を勉強します。
伝統的な「生物学科」では動植物の行動や生態や体の仕組みを中心に学ぶのに対して、「生命理学科」では、生物をつくっている細胞の仕組みという「生きている基本の姿」を中心に学びます。いずれにしても、高校の「生物学」が記憶中心になりがちであるのに対して、大学での勉強では「考えること」がより大切です。
「生物学序論」では高校レベルから生物学を教えます。また「化学序論」では高校レベルから化学を教えます。
大学に入ったらすぐに週に1回の「生命理学基礎実験」が始まります。2年生の秋学期、3年生では、週2日午後まるまるを使った「生命理学実験」により、生命理学の様々な実験のやり方、考え方を学びます。そして4年生では、それまでに勉強したことを活かして、1年間みっちりと「卒業研究」を行います。
生命理学科のカリキュラムの中には、「基礎情報科学」と「バイオインフォマティクス」の2科目があって、コンピュータの基本とバイオでのコンピュータ応用について学ぶことができます。「生命理学実験」にもコンピュータを使った課題があります。また、数学科のカリキュラムにはコンピュータに関するもっと高度な科目がたくさんあり、それらの科目をとることもできます。立教大学には先駆的なネットワークシステムV-Campusがあり、充実したコンピュータ環境で勉強することができます。
「21世紀はバイオの時代」と言われていますね。生命理学科からも、製薬・化学・食品といったバイオ業界に卒業生が就職しています。でも、立教大学理学部のモットーは、「すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」。応用の可能性については「バイオテクノロジー」で学びますが、日進月歩の「バイオ」だからこそ基礎をしっかり固めておくことが大切です。急がば回れ!
生命理学科では、おおよそ1/3から半数の卒業生が大学院に進学しています。研究や開発に携わる職に就くためには、大学院での勉強が必要になっているからです。立教大学の生命理学の大学院では、学部での教育課程と一貫した教育を行っています。学部卒で就職した人たちは、製薬・食品・情報など幅広い業界に進んでいます。
中学・高校の理科の教員免許をとることができます。そのためには、生命理学科の専門に加えて、教員になるために必要な事柄を勉強する必要があります。