2023/08/24 (THU)
【実施報告】おもしろサイエンスワールド2023を開催しました【地域・おもしろ】
OBJECTIVE.
立教大学理学部では、毎年夏休みに子ども向けの科学イベント「おもしろサイエンスワールド」を実施しています。
2023年度のテーマは「大学生とひらく科学の扉〜研究者になる、クリエイターになる〜」。
理学部生3人が企画立案し、さまざまな学部の学生・院生とチームになって、3つのプログラムを作り上げました。
・ 立教マイツリー調査隊!!
・ ある教室からの脱出〜最速の避難方法を探れ〜
・ # 動画制作部〜キミが彩る演出のセカイ〜
当日は、小学生親子と中学生の参加者が、大学生と一緒になって「研究者」や「クリエイター」になって楽しみました。
日時:2023年8月10日(木) 10:00-16:00 (開場9:50)
対象:小学生とその保護者、中学生
会場:立教大学池袋キャンパス
主催:立教大学理学部
後援:豊島区教育委員会
参加者数:105名
【立教マイツリー調査隊!! 】
胸の高さの幹の直径(DBH)の測定方法を、学生が説明しているところ。
所要時間:20分
定員:6名/回
実施回数:5回
最初は教室で、地球温暖化問題や調査研究の意義についてのお話を聞きました。
そして、ダイヤメータールールという特別な巻尺を使った樹木測定を学んで、つくりものの樹木の幹で測定の練習をしました。
学生と参加者が一緒になって、お気に入りの1本を測定しているところ。
まずは、建物の前の通り(鈴懸の径)沿いの樹木の中から、それぞれお気に入りの1本を決めました。
そして、その樹木の幹の直径を測定し、その数値を樹木の定量化アプリ「My Tree」に入力することで二酸化炭素固定量を算出することができました。
立教マイツリー調査隊、任務完了です!
【ある教室からの脱出〜最速の避難方法を探れ〜】
実験のための説明を学生から受けているところ。
所要時間:50分
定員:20名/回
実施回数:2回
教室に入ると、そこは家族で参加した旅行の夕食会場。しばらくすると突然、近くの厨房から出火があって、部屋から素早く避難するようにと指示されますが・・・。
参加者は旅行者になりきってストーリーに入り込み、
大学生が扮する登場人物達と一緒に、火事から避難する最速の方法を見つけることを目指しました。
夏祭りの屋台の通りを歩く実験。すれ違いながら歩いているうちに、だんだん流れができてきました。
夏祭り会場へ向かう横断歩道を素早く渡る実験、そして夏祭り会場で大勢の人が歩く実験など、参加者自身で「渋滞学」に関する実験を行い、その結果を考察しました。
どのような机の配置にしたら部屋から素早く脱出できるのか、グループに分かれて考えました。
グループに分かれて、先にやった実験をもとに部屋から早く脱出する方法の予想を立てます。その後、それぞれのグループ案として、参加者全員で実際に実験してみました。
最後に、どうしてこのような結果になったのかを考えて、無事、火事から避難することができたのでした。
【# 動画制作部〜キミが彩る演出のセカイ〜】
「動画制作部へようこそ!」プログラムの流れと光と音の演出についての説明をしているところ。
所要時間:30分
定員:10名/回
実施回数:3回
参加者は「動画制作部」の新入部員として迎えられるところからスタート。
まずは部長役の学生から、光や音による演出について説明を受けました。
光のブースで、CDとライトで虹を作っているところ。
光のスタジオでは、虹を作ってみたり、赤・緑・青のLEDライトをぬいぐるみに当ててどんな影ができるのか、悲しい気持ちや嬉しい気持ち、あるいは寒さや暖かさには何色がピッタリくるのかを考えたりしました。
音のブースで、音の高さが変わる仕組みを学んでいるところ。
光と音の演出を考えて、動画撮影に挑んでいるところ。
参加者自身が光や音を使った演出を考えて、レゴを使った短い動画作品を制作しました。
動画はオンライン掲示板Padletにアップロードされ、参加者同士がお互いの作品を見ることができるようにしました。
子供たちそして大人の方にも、樹木測定や渋滞学の実験をすることを通じて、あるいは光や音を使った演出を体験することで、科学のおもしろさや研究の楽しさを感じていただけたのではないでしょうか。